1. 診療科別診療報酬・開業資金解説④産婦人科

診療科別診療報酬・開業資金解説④産婦人科

少子高齢化により生まれてくる赤ちゃんの数も減少しており、産婦人科クリニックも数が減る傾向にあります。
さらに産婦人科は訴訟問題を抱えてしまうケースもあるため、医師の中には産婦人科を避ける方もいるようです。

少子高齢化や訴訟リスクから産婦人科医師不足となっており、産婦人科の医師募集を行っても思うように集まらない現状も。
これから産婦人科クリニックを開業される場合、開院する場所や動向を良くチェックする事をお勧めします。

分娩を取り扱うかどうかを決める

産婦人科は産科と婦人科の両方を扱う診療科目です。
産科はその名の通り妊娠や出産、産後ケアなど出産に関するサポートを行う診療科目であり、一方婦人科は子宮がんなど女性生殖器に関する病気の診断、治療を行うほか、性感染症や不妊、更年期障害、生理不順など女性特有の症状・病気を扱います。

婦人科だけであればお産に関わる事は一切ありませんので、訴訟リスクがかなり低くなるのはメリットでしょう。
婦人科の患者は女性しかいませんので、女性医師(同性の医師)であれば患者の抵抗感はかなり少なく、安心して診察が受けられるのが魅力です。
分娩を取り扱うかどうかは重要な点になりますので、慎重な判断が必要です。

自由診療でクリニックの収入アップ

産婦人科クリニックでは自由診療(自費診療)のメニューを提示する事が出来ます。
子宮頸がんワクチンや風疹ワクチン、風疹・麻疹抗体検査などのワクチン接種はもちろん、出生前診断、不妊治療、3Dや4Dエコー、低用量ピルなど妊娠出産に関わる診察を自由診療で行えるのが産婦人科の特徴です。

自由診療なので料金は各クリニックで自由に設定が可能。
最近はプラセンタ注射や疲労回復を目的としたにんにく注射など美容に関する自費診療サービスを提供しているクリニックもあります。

どの程度患者に受け入れられるかは分かりませんが幅広い医療サービスを提供する事で集患アップを目指す産婦人科の場合、美容系メニューも提示して魅力アップにつなげています。
またお産ではゴージャスな入院施設やレストラン並みの食事を提供する事で他のクリニックと差別化を図るケースもあります。


画像引用サイト:https://www.akihabara-skin.com/treatment/injection-placenta/

産婦人科の開業費用について

他の診療科目と同じように、土地の取得代やクリニックの建築費用として約3,000万円から費用がかかります。
クリニックによっては入院施設を持ち、ゴージャスな入院施設を設置するケースも。
そうなるとさらに建築費が上がりますので、場合によっては億単位の費用がかかる事も有り得ます。

さらに設備費用として約2,000万円前後の費用がかかるとみておきましょう。
診察用のベッドや内診台、X線撮影装置、超音波診断装置、コルポスコープなどの設備を購入するとそれなりの費用がかかります。
最終的にどれだけの開業費用がかかるかは各クリニックによりますが、最低でも5,000万円程度の費用がかかると考えておくと良いです。